GoogleI/O 2011からそろそろ1ヶ月経ち、頃合いなので新しいリリースを行おうと思う。
詳細は下記の通り。
提供される変更点
Geolocation ヘッダー
App Engineは、あらゆるリクエストについて、その発信元アドレスを元に、(可能なかぎり)その国の識別情報をヘッダーを含むこととした。このヘッダは、"X-AppEngine-country"でタグ付けされており、開発者はこの情報を使ってカスタマイズすることができる。これにより、「あなたの地域を選択してください」などいうドロップダウンメニューが必要なくなると嬉しい。
Java および Python APIの更新
チャネル API (Presence サポート)
アプリのインバウンドサービスについて、チャンネルAPIに対するユーザの「存在」を検知するように設定できるようになった。これにより、ユーザがチャンネルに接続したり切断したりした際に何らかのアクションを取ることができる。
イメージAPI(WebP サポート)
イメージAPIは、WebP画像をサポートするようになった。まだ知らない人に説明すると、WebP は Googleがオープンソースとして今年初旬に公開した新しい画像フォーマットで、同じ画質ならばJPEGよりも39%以上ファイルサイズを小さくすることができる。(ロスあり圧縮)
新しいPython API群
ProtoRPC
ProtoRPCは、「明確に定義された使いやすい WebベースのRPCサービス」を構築できるオープンソースフレームワークである。サービスを定義する上では、Google Protocol Buffersを使うのと似ているが、ProtoRPCの目的は、開発者がWebサービスの定義を簡単にはじめられるようにすることである。これらのサービスは、もちろんスケールすることができるし、時間とともに発展することもできる。
データストア
SDKでの高速応答
高速応答データストアのリリース以来、我々は、アプリの開発を通じて、開発者が新しい一貫性モデルを理解しテストすることを手助けするようなツールを提供したいと考えていた。JavaおよびPython向け1.5.1SDKは、HRD一貫性モデルをエミュレートできるようになった。これにより、適切なSDKオプションを設定することにより、エンティティグループを横断するクエリは、最後に書きこまれたデータを必ずしも反映しない結果を返すようになる。開発者は、この一貫性モデルに対して、アプリケーションをより回復力のあるものとすることができるだろう。
全てのリリースと同様、1.5.1は小さな追加的な機能や多くのバグフィクスを含んでおり、その全リストは、PythonおよびJava用のリリースノートに記載されている。できれば、このリリースが有用であってほしい。どちらにせよ、何か考えるところがあれば気軽にApp Engine groupを通じて我々に連絡してほしい。
投稿者:てらだ
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